僕と再婚して下さい。
洋介がバイト中ということもあって。

話せる時間は少なかったけど、それでもあたしは幸せだった。

でも、肝心なことが聞けないでいた。

彼女はいるのか?

知りたいけど知りたくない。

矛盾した気持ちだった。




そんなある日──


あたしは洋介に遊びに行こうと誘われたのだ。

耳を疑ってしまった。


『さっき、何て言いました?』

『だから遊び行こうって──』


聞き間違いではないことを確信。

もちろん、OKの返事をした。



そして、遊びに行く日。

土曜日の昼過ぎにコンビニの前で待ち合わせ。

洋介は車の中で待っていた。




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