僕と再婚して下さい。
あたしと洋介はケンカしてたんだった。

数時間前、弥生にファミレスでその出来事を話したばかりだった。

家に帰ってきてから、どしゃ降りの雨を見て洋介との過去に浸っていたせいか。

ケンカのことなんてすっかり忘れてた。



「ハンバーグ、昨日の夜ご飯にして食べたから」

「そう」

「美味しかったよ。ありがとう」

「どういたしまして」


ぶっきらぼうに言う。

何となく怒ってる振りをしてしまう。


「また家に遊び来いよ」

「気が向いたらね」

「何なら毎日来てもいいんだぞ」

「それじゃあ、押しかけ女房みたいじゃん」

「舞ならいつでも歓迎するよ」
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