堕天使
隆也「俺と玲奈が結婚して、直ぐに舞が出来た。俺らは、仕事に忙しく、遊んでやれなかった。本当はもっと一緒に遊んだりしたかった。そして舞が7歳の時、舞は誘拐された。」


冥楓「えっ!その事を舞は?!」


玲奈「多分、忘れてる。と言うよりショックで消えた。」


隆也「もちろん舞を助けに行った。そこで、俺は撃たれたんだ。」


冥「嘘だろ。銃弾くらい、お前なら。」


玲奈「かわしたら舞に当たってた。」


楓「それで舞は助かったと。」


隆也「だが俺は、撃たれた所が浅かったため直ぐに退院した。」


玲奈「でも私達はもう、舞にあんな怖い目にはあわせたくなかった。」


冥「それで、舞を置いてアメリカに逃げたと。」


隆也「あの時の俺たちは未熟だった。今こそわかったが、連れて帰る訳にもいかずにどうすればいいのか、わからなかった。」


玲奈「それで昨日のこれを見てまさかとは思ったけど。」


楓「私達に手紙一つ置いて出て行ったの。」


玲奈「舞が?」


冥「いく宛も書かずに」


隆也「まさか、俺たちを見つけたのか?!」


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