天使みたいな死神に、恋をした
「今しつこいって言った?」
「え、いや、そんなことは言ってないと思います。しつこいって何の話ですか? すみません」
「どこかから声がした気が下。でも、名前、私が聞いたわけじゃないからね」
「……私が勝手に言いました」
「アンジュラって意味知ってる?」
「勿論です。ですからあまり大きな声で言わないで下さいね」
とりあえずこの名前の話はいったん納め、
つまり、今私たちがいる場所は、死んだ者がこれから行かなければならない場所へ行くための、ひとまずの寄り合い所として儲けられている所で、言ってみれば待合室みたいなもの。
でもこの場所、星の瞬く夜空に墨汁を落として、星を全て塗りつぶしたみたいに真っ暗なの。
そして、怖い。
よく聞くことだけど、死んだらキラキラしている真っ白いお空をまーっすぐ上にのぼって、気持ちの良い空間にふわりと漂っているとかって。
でもね、本当のところ違うみたい。
だってここ真っ暗。
まさに地獄。
私は地獄に来ちゃったのか? そんなに悪いことはした覚えがないんですけど?
知らぬうちに悪さしてたの?
暗闇の中にひとりぼっちだ。