天使みたいな死神に、恋をした

「いえいえ、ここは地獄じゃなくてですね、自殺した人間と人を殺めてきた人間だけが来る場所なんですよ」
 
 自殺者なんかはこことは別に分けられるという。
 
 と言っても、こうやって死神が自殺者と会って、その内容によって行く場所が決められるみたいなんだけど。

 そこにはレベルみたいなものがあって、その内容によっても自分たちの行く場所が変わってくるみたい。
 
 でもね、

 私は自殺なんてしてない。

 ってさっきから何回も言ってるんだけど、この頑固な死神は全く信じない。
 
 そもそも、どうしてここにいるのかすら思い出せない。

「そこまで言うのでしたら仕方ありませんね。みなさんのところに行ってみますか? 本当はいけないことなんですけれど。何にでも例外ってありますよね? もちろんここにもあるんです」

「そういうシステムがあるんだ。そこに行ったら私がどうしてここにいるのか分かるのかな?」

「ええ」
                     
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