フレンズ


「なんで、もっと、早くキミみたいな子と出会わなかったんだろう…」


そんなことを、しれっと言う正人に

私は、落ちた。


それからの、私は簡単だった。


自分でも、おかしいくらい


この報われない恋に、のめり込んだ。


週に一回は、ホテルで会うようになり


そのうち、正人は、家にくるようになった。


「世界で一番愛してる」


こんな言葉で、私を酔わせてくれた。


いつしか私は、この報われない恋を

普通の恋に変えていきたいと望むようになっていた。


私はどこまでも強欲なオンナなのだ。
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