フレンズ


それから程なくして正人が来た。

玄関に入るなり私を抱きしめた。


「葉月、愛してる…葉月と別れるのなんて絶対いやだ」


子供みたい・・・

抱きつく正人が、私は愛しくて仕方なかった。


さっきまで迷っていた自分が嘘のように

私は正人を受け入れ激しく抱き合った。


それでも、正人はいつものとおり家に泊まることなく

明け方までにまたタクシーで帰って行った。

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