気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 最初は苦手だった笑顔も今では私に安心と安らぎを与える、そんなかけがえのないものになっていた。


「ねぇ……友達から相談されたんだけど、……ずっと会ってなかった嫌いなひとに会わないか、って言われたらどうする?」

 朝、ずーっと考え、悩んでいたことを彼に言っていた。

 なぜ話そうとしたのかはわからないけど、とにかく誰かに聞いてほしくて、友達からという嘘を被せて彼の返答をまった。

「う~ん……」

 彼なりに真剣に一生懸命考えてくれているんだと思う。

 少し眉間にシワを寄せ、綺麗な口元に手を当て、遠くを強く見つめるその姿は、真剣そのものだった。



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