気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
威嚇するように少しキッと睨むと、がっかりしたように眉を下げて言ってきた。
「あ~ぁ……俺の大好物が……」
「えっ!?私も大好物っ」
意外な共通点に驚く半面、好みが一緒で嬉しかった。
「マジ?じゃ、いいや」
「食べたければ食べればいいじゃない」
素直じゃない私は、直球に『あげる』なんて言えなくて、遠回しにしか言えない。
でも、そんな気も知らないで上田優生が「ふっ」と笑った。