気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 さっきもそうだった。

 話があって早く帰ってきた、というお父さんの言葉にかなり青ざめて俺の袖を掴み、泣きそうな顔で俺に「帰らないで」とお願いしてきた。

 俺がお願いに弱いことを知っているくせに、甘えてきたんだ。

 全く困った子だ。

 でも、その面持ちから過去のことがわかるかもしれないとふんだ俺は、混ぜてほしいとお願いして話に混ぜてもらった。



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