気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】



 本当は聞きたかったけど、日高から話を話してくれるまで、と思ってずっと訊かなかった。

 俺の返事を聞いたお父さんは少し困った顔をして、視線をとなりの日高に移した。

「夏音、話していい?」

 訊かれた彼女は少し悩んだ後、か細く「うん…」と頷きながら了承した。


 それからお父さんが話したことは、寂しすぎる彼女の過去だった。



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