黄昏に香る音色
阿部は、明日香に差し出した。

「姉さんからだ」

恵子からの手紙。

明日香は、手紙を受け取った。

「姉さんから預かってた…もし、あたしが…明日香ちゃんに会えなくなったら…渡してくれって…」

阿部はまた、泣き出した。

啓介も武田も原田も…

ただ泣くことしかできなかった。



明日香は、部屋に戻った。

まだ、明日香には実感がなかった。

頭が、ぼおっとしている。

恵子の病気のことも、詳しく知らなかった。

過労で倒れたとしか。



恵子からの手紙…。

しばらく…

明日香は、封を開けず、見つめていた。

開けることに戸惑う。

明日香は…




封を開けることにした。

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