黄昏に香る音色
「コクられた」

里美は、体を反転させ、

ドア越しに、流れる風景を見つめながら、呟くように言った。

電車は、地上に出た。

「誰によ!」

里美はまた反転し、明日香に正面を向けると、満面の笑顔を見せた。

「高橋くんに!」

明日香は、里美の言葉に喜んだ。

「よかったじゃない!」

里美は笑顔のまま、大きく頷いた。

「今日呼び出されて…付き合いたいって!明日から、いっしょに帰ろうって!だから、明日香とは…帰れなくなるから…。今日は、迎えにきた」

里美の幸せそうな様子に、明日香は心から、祝福したかった。

これで、少しギクシャクした2人の関係も、もとに戻ると。

次の駅で、電車を乗り換えると、一駅で、2人の学校がある駅に着いた。

2人は、電車を降りると、同じホームに向かうけど、

乗る電車が違った。

明日香は普通。

里美は急行だ。



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