ヒミツの恋【短編集】
「小林君ありがとう!ごめん…ね…」





顔をあげた先には…





中川君がプリントを持って立っていた。






『ホントよく転ぶな…』






そういって中川君は自分が集めてた分を私に渡してくれた。





「あ、ありがとう!!」





『お前見てると、いつか大怪我するんじゃないかって心配になるよ…』





ドキン!!






「だ、大丈夫だよ!さすがにそこまでは…ね?」






そんな時小林君が駆け寄って来た。





『高橋!大丈…夫?』





あぁっ!せっかく中川君と二人きりだったのにっ!!




小林君は中川君を見て驚いた顔をした。





中川君はそんな小林君を一瞥したあと、私の頭に手をポンと乗せて一言…





『気ぃつけろよ…』





そして教室へ戻って行ったんだ…
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