ヒミツの恋【短編集】

終わり

私の考えが甘かった事に気付いたのはすぐ後の事だった。






私や裕美より少し遅く登校してきたまどかが、教室に入ってすぐに、私達の所へと泣きそうな顔で来る。






『…怖かった…。』







何の事かわからずに、尋ねると、まどかは早口で一気に話し始めた。







『学校に着いて、上靴に履きかえてたらいきなり3年の先輩達に囲まれて!

“アンタのネクタイはどうした?”ってすっごい怖い顔で聞いて来たの!!私“彼氏と交換しました”って素直に答えたら“彼氏は誰だ”って詰め寄られて!

同じクラスの人だって答えても、中々信じてくれなくて…
小林君がたまたま通り掛かって一緒に説明してくれてやっと!!解放してくれたんだよ!?』



私と裕美は唖然として顔を見合わせた。
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