ヒミツの恋【短編集】
「どうしたの?二人して…彼氏はいいの?」
『そんな毎日会えるわけじゃないのよ!』
年上の彼氏と付き合う裕美は笑って言う。
『中川君は、今日サボリ!学校に来ないで何してるんだろうね?』
膝に真新しい傷に触りながら答えるまどか。
「まどか…中川君の事、名前で呼んであげてないの?」
『…二人の時は呼んでるよ?たまに間違えて“中川君”って言っちゃうけど…。そしたらすごく機嫌悪くなるの!ただでさえ顔付きこわいのにねぇ?』
――渉も…“先輩”とか“渉先輩”って呼ばれるの嫌がってたな…名前で呼ばないとご褒美あげないって…
『私はね、彼氏が“裕美ちゃん”ってちゃん付けで呼んで来るの!子供扱いされてるみたいで嫌なのに…』
――渉に名前を呼ばれるようになったのは付き合ってからだったな…
最初から“真由美”って呼び捨てで呼んでたっけ。
すごく嬉しかった…
『そんな毎日会えるわけじゃないのよ!』
年上の彼氏と付き合う裕美は笑って言う。
『中川君は、今日サボリ!学校に来ないで何してるんだろうね?』
膝に真新しい傷に触りながら答えるまどか。
「まどか…中川君の事、名前で呼んであげてないの?」
『…二人の時は呼んでるよ?たまに間違えて“中川君”って言っちゃうけど…。そしたらすごく機嫌悪くなるの!ただでさえ顔付きこわいのにねぇ?』
――渉も…“先輩”とか“渉先輩”って呼ばれるの嫌がってたな…名前で呼ばないとご褒美あげないって…
『私はね、彼氏が“裕美ちゃん”ってちゃん付けで呼んで来るの!子供扱いされてるみたいで嫌なのに…』
――渉に名前を呼ばれるようになったのは付き合ってからだったな…
最初から“真由美”って呼び捨てで呼んでたっけ。
すごく嬉しかった…