SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
希羅梨さんは電話越しでは怒鳴っていたけど…今は落ち着き…悠然としていた。



「奏多に怪我をさせて相手は?」


「二人組のヤクザ…開店前の店にあんたを…尋ねて来たの…」


「ダイヤモンド興産だと言いました?」


「あぁ…不動産業者だと言ってたけど。あたしも奏多も…ヤクザだと思った」



彼らは…契約を渋る私の代わりに…奏多を…



「ゴメンなさい…私が…悪いの」



「何で…蘭莉はここにいるんだ?」



処置室から奏多が出て来た。


左手には骨折したかのように三角布を首から吊り下げていた。



「骨を負ったの?」



「ヒビが入っただけだ…それよりも…蘭莉お前…」





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