SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
19歳のルイが『ウィング』の中でも断トツの人気を誇っていた。



「…つまないの」


ルイは俺の隣に腰を下ろした。



「…隣の人は兄貴の知り合い?」


「…藤堂克己…昔…何度かこの家に来たコトあるぞ。憶えてないか?」



「…さぁ」

ルイは頬杖をついて首を捻った。



「…ねぇ?俺にも…オムライス…ちょうだい♪麻有ちゃん」



「どーぞ」


蘭莉が耳まで赤くしてルイにオムライスを持ってきた。


「君は誰?」


「飯塚蘭莉…お前のファンらしいぜ…ルイ」

リンは悔しげに顔を歪めながらルイに説明した。


「えっ!?俺のファン??」

彼氏の俺としては蘭莉の反応に複雑な感情が溢れる。


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