SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「それよりも肝心な主役の奈有ちゃんの姿が見えないけど…」


「奥のベットでお昼寝中」


「昼寝ってもう17時だろ?」



「遊び疲れたのよ…きっと…」



「まぁ、でも…そろそろ…特設ステージでのメインイベントが始まる…起こして来い…麻有」



「そうね…」



結生さんの指示で…麻有は奥の部屋に消えていった。



「…ドレス着たかったら…奥の部屋にたくさんあるから…どれでも好きなドレス着ておいで…蘭莉ちゃん」



「へぇ~っ。着てみようかな?」



「よせよ…お前がドレス着たら…俺だって結生みたいに恥ずかしいカッコしなきゃ…いけないだろ?」



克己は奥の部屋に行こうとする私を制止した。



「恥ずかしいカッコってんなんだよ!?」



「お前…ちゃんと鏡で自分でカッコ見たのか?」


「見たよ…なかなか…カッコいいと思ったが…」


克己は呆れたように軽い溜息をつく。


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