SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
私は台所から脚立を持ってきた。



そして居間のちゃぶ台に脚立を立てる。



その様子を見ていた克己は首を傾げた。



「お前…何をしようとしている?」



「天井裏に隠した土地の権利書と預金通帳を出すんです」




「何で天井裏に隠してんだ?普通は…金庫だろ?」


「ウチにはそんな大層なモノはありません。だから、見つかりにくい天井裏に隠しました」



「…」


克己は脚立の脚をしっかりと持ってくれた。




「ありがとうございます」


私は脚立に足を掛けて、一番上まで上がり、天井の板を1枚ずらして、手を伸ばす。







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