SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
埃の薄っすらと被った土地の権利書と預金通帳とキャッシュカードの入ったケースを手にして脚立を降りる。



「ありがとうございました。助かりました」



脚立とちゃぶ台から降りて、手に持っていたモノを再確認する。



「…どうしよう!?」


「何だ?」



「取り忘れがあるみたい」


「たくっ」


克己がちゃぶ台に上がって、天井裏から取り忘れたモノを取ってくれた。



180センチ以上あると思われる克己は脚立なしで天井裏に手が届いた。




「ありがとう」




「…黒のレースとは意外だな…」



「!?」


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