あしたのみらい
ズシリと重い前カゴ。ようやく家が見えた。

「ただいま」

少し期待してたのに、誰もいない。

帰りに買ったかすみ草とチューリップを花瓶にうつし、食卓に置く。

百均で買った色違いのランチョンマットを4つ広げる。

破れていたスリッパにかわって安物の新しいスリッパを玄関にこれも4つ。

冷蔵庫に食品も入れて、もう一件落着だよ。

ゴソゴソと取り出したのは、スマートフォン。

高3になったお祝いに、お母さんが買ってくれたんだ。

前のケータイも、一応あるけど。

アドレス帳からお母さんを出し、着信ボタンを押す。

―♪♪―

すぐ近くになったお母さんの着メロ。

急いで出てったから、当たり前か。

拾い上げると、メモ欄に、「未来へ」

という項目を見つけた。

慌てて開くと…


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