黒(クロ)

ガラガラ

ふー取り合えず次の授業には出られるな!

ザワザワ……ん?クンクン。
あれ?なんかお弁当の匂い?

キョロ

…………なんと!!もう昼休みなの?!
あいつら!!
くっ!

まぁいいやご飯たべよーっと。

……ぼっち。グスン。
いいもんさ!悲しくなんかなくもないけど!

『モグモグ。モシャモシャ。モグモグ。』

「あ、ねぇ!千歳さん!」

『?ゴックン。……はい?』

あらー。美人さん。なんだこの学校。美男美女学校か?
うそ。ごめん。普通のこもいるね。

「千歳さんさ、一緒に食べようよ!あたしもまだ友だちいないのー。ぼっち(笑)」

『いいけど。美人さんなのにぼっちなの?なにそれ悲しいね(笑)』

ぼっち仲間!!
きたこれ!お友だちになれんかな。

『食べんの?いいよ。でさ、お願いあんだけど』

「んー?モグモグ」

食べるの早いね。いつあたしの机にお弁当広げたの。
めっちゃ食べるね。なんか可愛らしいちっこいお弁当出はないんだね。
男並みに食べるのね。

『あのさ、ぼっち同士ってことで友だちなろーよ。ぼっち同盟くもーよ』

「ブッ!ゴホッゴホッ!」

『……ねぇ、吹かないで、かかりかけたんだけど……』

「ヒーっ!アハハハ!ウッ!ゴホッ!……ふぅ。いいよー!ぼっち同士友だちなろか!……ぼっち同盟ね!アハハハ!」

……笑いすぎじゃね?
まぁ友だちできたからいいけど。

『ありがと。あたし千歳縁。美人さんは?』

「千歳って名前じゃなかったんだー。私?私はね、京野柚(きょうのゆず)よろしくー。好きに呼んでー。モグモグ」
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