御子の恋


「沙羅っ!!」

蓮は沙羅。私は風花。

「風花…具合は?」

“な…何とか…自我…保っ…てる…。”

チッ…危険だな…。

私はジャンプ。

「天神の御子…エンジェル アリーナ。」

私の背中から、羽が生えた。

デカくて…白い羽が…。

頭には桜。

「今この子の闇を解き放せ!!
エンジェル クレイシア。」

天使の…浄化の光が風花にかかる。

風花から闇が消えたのが分かったんだ…。


「すげ…。」

蓮はポカン。

「フン。やはりな。」



「あんたの仕業ね?ダークルイジャ。」


私の目の前には黒い鱗をまとう龍。

闇を操るもの……。


「うわっ?」

蓮に闇の息吹をかけるダークルイジャ。

「コラ。相手は私だ。」

「貴様に用など無い。貴様はいらんからな…。」

…!!






いらない…?



皆…そう思ってる…?




たすけ…助けて…誰か…






いや…いやぁああ!!



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