王に愛された女 番外編




 彼女に会えたことが、嬉しくてならなかった。

 今なら、わかる。

 ハナミズキの花言葉“私の想いを受け止めて”の意味が。

 まさに、さっきまでの自分たちなのだ。

 叶えられることのない恋愛だから。

 だから、相手に想いを受け止めてほしい。

 “私の想いを受け止めて”

 カイルはクリスティーヌの肩に手を置いた。

「もう離さない。離すものか。誰が何と言おうとオマエを離さないよ」

 たとえ禁断でも。

 叶えられないとしても。

 それでもクリスティーヌを離したくはなかった。

「クリスティーヌ…」

 カイルは、彼女の名前を呼んだ。

「…\\\\\\」

 クリスティーヌが白い頬を赤く染める。

「王子様…?」

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