先生の復讐
そんななか、教室のドアが開いた。
2人の男がいる。男たちは、警察手帳をだした。そして、こういった。

「警察です。山本芽衣さんですね?」

山本は、一瞬戸惑ったが、予想はしていたことなのであっさりしていた。

「事情聴取ですか?いいですよ、行きましょう。」

山本は、教室を出ていった。それを見た川村は、

「やけに冷静ね・・。」

と。

*   *   *    *     *      *      *


今日は、とても疲れた。あのあと、警察は色々と聞いてきた。若葉のもとを訪れたとき、

変わったことはないか?とか、何しに行ったのだ?と。

ありのまま伝えたが、とても緊張するのである。やはり警察だからだろうか。

そんなことを思い出しながら、山本は夕飯の支度をはじめることにした。

「あ・・、仕送りで、缶詰来てたな・・。」

そう言って、山本は実家から送られてきた仕送りのダンボールを押入れから出した。

「重!どんだけ入ってるのよ?」

パンパンに詰まったダンボール。軽く10キロはあるだろう。

山本は、痩せた体型なので、少しきつかった。

「わあ!」

バサバサバサ・・。

押し入れにあった他の物が飛び出した。

「びっくりした・・。?あれ、これ・・。」

そう言って取り出したのは、一つの箱だった。中には、手紙が入っている。

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