君を助ける十の言葉
第一章

【助けて】

心で願っても


願っても


言葉にしないと誰にも届かないし響かない


それに


誰も助けられないし


誰も何も出来ない


それが僕の運命だから。


そう告げられた14歳の春。


時間が止まった気がした



いや、確かに止まったんだ。


自分の中で。


嘘であってほしい




自分がまさか


まだこの世界の医療では治療法が見つかっていないどころか


誰もかかったことのない未知の病気にかかった事なんて・・・
< 1 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop