守ってくれますか?
手首が動かせないんじゃ、どうしようもない、よね?

ハハハ・・・


がっくりと私は肩を落とす。

どーしよ・・・・・


ボスらしき人と戦った時は、足でなんとか起き上がったけど・・・

鍵を開けるのは、足じゃどうにもなんないし・・・・・


ぎゅるるるるるー

・・・私の腹の虫よ、なぜ今鳴く!!!

お腹すいてるのはわかってるけど!
この状況で鳴るな!!

「はあー・・・」

とれあず、誰かが来てくれるのを待つしかない。

私はしょうがなく、床に体育座りした。

この方が、疲れにくいし、立ちやすい。


「誰も来てくれなかったらどうしよ・・・」

小さく、呟いた時だった・・・・・





―――ガチャッ






倉庫のドアが、開いたのは。





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