守ってくれますか?
「へ?どしたの突然。」

「いいから!」

「え、別に、普通に好きだけど?」

ハテナマークを浮かべているヒカリ。


あー・・・・・

うん、そーだよね。双子だもんねぇ・・・。
普通、そう答えるよね・・・・・。


「うん・・・・・そんなら良かったよ。」

何もわかんなかったけど・・・。
嫌いよりは、全然いい。


「明日、頑張ろうね、シオン!!今日の修行の成果、見せてやるっ!」

ガッツポーズをして張り切るヒカリ。


ああ・・・

そうだね。そうだよね。

今夜は、明日のことを考えなくちゃだもんね。
コレは、余計なことだ。


・・・・・あたしらしくもない。

大事な日に、大事な事以外のこと考えるなんて。


でも――




「シオン?大丈夫?ボーっとして。」

「・・・・・え?あ・・・・・ご、ごめんっ!!が、頑張ろう、明日!!!」

慌てて言えば、ヒカリはふわっと微笑んだ。


ドキッ・・・・・

や、ヤバイ、ときめいちゃったっ・・・///



「シオン、眠いんでしょ。もう寝よう?ほら、一緒に行こ?」

優しい暖かい声。


ほわぁ・・・

その声を聞いただけで、心があったかくなる。




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