守ってくれますか?

ゼロ

―ヨナside―




「・・・・・・・レイン様っ・・・・・」


どうして?


「また・・・ヒカリを見ているのですか?」


どうして・・・ヒカリに、執着するの?



「あぁ、そうだ。ヒカリは・・・ビローと戦うらしいぞ。フフッ。面白い対決になりそうだ。」


レイン様は・・・いつも、魔力の込められた水晶から、ヒカリを見ている。

私には、目もくれずに。



「レイン様っ・・・私を、見てくださいっ・・・・・」

薄暗い部屋に、私の声が響く。



「なぜ、ヨナを見なければならない?俺はヒカリが見たいのだ。」

「・・・・・・っ・・・・・」

「俺はヒカリが見たいのだ。面白い。それに・・・惹かれるのだ。」

「!!!!!」


惹かれる?
レイン様が?


・・・・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・



憎い。

憎くて堪らない。





どうして――


どうして、私ではなく、ヒカリなの!?



どうしてっ!!!!!


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