守ってくれますか?
どこがお前の方がいいんだよ!

ありえないって!!!


そう怒鳴りたいのを必死で堪える。


「俺の感覚だ。お前には分からない。早々に婚約は破棄させてもらう。」


アンリが薄く微笑した。

「できるとでも?」

「できる、できないではない。するんだ。強制的に。」


アンリは貴族の中でもトップレベルの旧家の一人娘。


婚約破棄は、正直言って、かなり難しい。

親父は頑固だし、俺の事より世間体などを気にするだろうから・・・


だが、あきらめるわけには、いかないんだ。


これ以上、ヒカリに何かさせるかっ!!!




そう、心の中で勢い込んだ時―――






ガチャ――







「おっはー☆ナオ!」

「おぉ!あれがアンリとやらか!美人~♪」



上がシュウの挨拶。

下がヒカルの感想。




・・・・・なぜか2人が勝手に部屋に入ってきた。






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