素敵彼氏の裏の顔
金髪は相変わらず淳ちゃんを見下すように眺めていた。
だが、その口から出た言葉は、想像がつかないものだった。
「うぜぇけど、お前に頭を下げる。
……神木を
……神木を知らねぇか?」
「アァ!?」
淳ちゃんは眉間に皺を寄せて金髪を睨んでいる。
この金髪は隼斗側の人間で、何らかの理由で隼斗を探しているんだ。
鼓動が急に速くなる。
隼斗がこの金髪に見つかったら……隼斗は、どんな反応をするのだろう。
「この大学で神木らしい男を見たって聞いたけど……
それは人違いかもしれねぇって」
淳ちゃんは黙って金髪を睨み続けている。
淳ちゃんは、隼斗のことを教えるの?
それとも……
「神木がどうした?」
淳ちゃんは、そうゆっくりと聞いた。