素敵彼氏の裏の顔
そんな訳で、授業が終わり次第新歓に向かうあたしたち。
楓はトイレに駆け込み、メイクを直すという徹底ぶり。
そんな女子オーラ全開の美優の隣で、あたしも自分の顔を見た。
鏡に映ったあたしは、何だかひどく疲れた顔をしていて。
まるで、呪いの人形のよう。
これじゃ、彼氏どころか友達だって逃げていってしまう。
無理矢理口角を上げ、作り笑いを浮かべた。
ーそうだよ。いつも笑っていろー
淳ちゃんがあたしを守ってくれたあと、いつも言っていた言葉を思い出した。