素敵彼氏の裏の顔
校舎裏へ近づくにつれ、低い話し声が聞こえてくる。
明らかに隼人の声だが、いつものほんわかした空気は微塵もなかった。
もう一つ、蚊の鳴くような弱々しい声も聞こえる。
それは、きっと金髪の声だろう。
そして、とうとうあたしが校舎の角まで来た時に、命を縋るような金髪の金切り声が聞こえた。
「神木!!マジでごめんなさい!!
俺が悪かった!!
だから……」
さっきまでの勝ち誇った態度は何だったのだろう。
校舎のから少し身を乗り出して見ると、金髪はぺたりと地面に座り込んでいて。
深々と頭を下げている。