素敵彼氏の裏の顔
第四章
甘いお仕置きと苦いトラウマ
隼人の家は、大学から電車で一駅の場所だった。
バイクでは十分程度だろうか。
「今日は城内にバイクを貸してしまったんだ。
城内のバイクはみっともないからって、パンクさせられたんだって」
みっともない……
きっと、淳ちゃんはいまだに暴走族まがいの改造バイクに乗っているのだ。
隼人は思い出したようにふふっと笑っていた。
何だかんだで二人は仲がいいらしい。
類は友を呼ぶということか。
そんな二人の関係を聞き、あたしは一人でにやけていた。