素敵彼氏の裏の顔
だが、隼人は相変わらず乾燥していて。
「俺に構わなくていいよ。
城内だってこれから仕事でしょ?」
さらっと言い放つ。
完全にフラれた淳ちゃん。
そろそろ諦めるのかと思いきや、本日一番の爆弾発言を繰り出した。
「水臭ぇよ。職場、同じだろが」
その言葉に、
「「はぁ!?」」
あたしと隼人は見事にハモっていた。
職場が同じ!?
どういうこと?
それって、隼人が淳ちゃんのバーでバイトするってこと!?
まさか……
まさかそんな偶然……
「今日からお前は俺の手下だ。
気分がいいな、天下の神木を顎で使えるなんて」
どうやら、この二人は本当の腐れ縁らしい。
「……辞める」
そう言った隼人だが、
「辞めさせねぇ!!
一生尻に敷いてやる!!!」
淳ちゃんは満足げに高笑いしていた。