素敵彼氏の裏の顔
やっぱり優しい彼
サークルの練習に行く気なんてなくなっていた。
ただひたすら胸が痛くて、あたしはまっすぐに家へ帰った。
その間にも襲いかかってくる不安、嫉妬。
あの人、綺麗だったよね。
しかも、自分に自信を持ってたよね。
あたしなんかよりずっと……
何もかもやる気が失せたあたしは早々に布団に潜り込み、目を閉じた。
いくら考えないようにしようとしても、利枝の存在はあたしの頭の中をぐるぐると回り続け、あたしを苦しめる。
ふと携帯を見ると、隼人からメールが来ていることに気付く。
それでも読む気になれず、ただひたすらあたしは布団の中にこもっていた。