素敵彼氏の裏の顔





あたしたちは、時間も忘れてお互いを求め合った。

もちろんキス以上の関係に発展することはなかったが、心は深く結ばれたような錯覚に陥る。







「ごめんね、美優」




相変わらず弱気な隼人。




「こんなことするために来た訳じゃなかったのに」




そう言って、微かに紅潮した顔を横に振った。



隼人もドキドキしている。

あたしと同じように赤くなってる。

それが嬉しくて、再びぎゅっと抱きつく。


すると、




「も……もう、美優!!」




うろたえながら、あたしの身体を受け止めてくれる隼人。

すごくすごく愛しい。



< 243 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop