素敵彼氏の裏の顔
あたしはきっと、すごい顔をしていたのだろう。
そして、隼人もそんなあたしの胸の内を察してしまう。
彼は慌てて付け加えた。
「ただ祭りに行くだけだよ。
実は妹がバンドを組んでいて、みどり祭でライブをするみたいで。
この夏、メジャーデビューするんだって」
「えぇっ!?」
あたしは大声をあげていた。
隼人に妹がいるの!?
しかも、メジャーデビューするだなんて!
どうしてそんなこと、早く教えてくれなかったの!?