素敵彼氏の裏の顔
そんな中、
「もうすぐだよ、あやの番」
「ヤバい、一番前取らなきゃ!」
浴衣姿の女の子たちが、きゃあきゃあと走っていく。
手にはあやと書かれたピンクのうちわを持っていて。
あぁ、あやちゃんはやっぱり人気者なんだなと思った。
そんなピンクのうちわを持った人たちはどんどん増え、いつの間にか辺りは一面ピンクに染まる。
「あやちゃん、すごいね」
思わず隼人に言うと、
「この辺りでは結構有名みたいだよ」
隼人は嬉しそうに笑っていた。
その、眼鏡の奥の瞳は相変わらず優しげで。
何だか淳ちゃんがあたしを見る時みたいな目をしていて。
「隼人、本当にあやちゃん好きなんだね」
あたしはそう呟いていた。