素敵彼氏の裏の顔
第二章
甘い彼の作られた顔
あの後、隼斗は行きと同じようにバイクであたしを送ってくれた。
相変わらず隼斗は温かくて、優しかった。
淳ちゃんと隼斗の言い合いを見なかったら、どれだけ気が楽だっただろう。
知らぬが仏とは、まさにこういうことを言うのだろうか。
だけど……
急に隼斗が神木だと言われても……
混乱するばかりで何の解決にも至らなかった。
ただ一つ言えること。
それは、隼斗の正体について、知らないふりをしなければいけないことだ、と感じた。