【完】初めての恋は――。
入学式はというと、2時間弱で終了。


あっという間……だったかな?


来賓の挨拶とか退屈で、なんだか疲れた。


式が終わった後は、自分のクラスへと生徒は移動していく。


私は真美と2人で移動した。


「真美、一緒のクラスになれてよかったね」


しみじみと思った。


私は真美と同じで、1年2組。


2人で同じクラスになることが出来た。


「よかった。これで一年間楽しく過ごせるの確定だ」


またまた、大声で叫びかれた真美を慌てて宥めた。


真美も嬉しそうにしてくれることが、私は嬉しい。


2人で教室へ入ると、すでに半数以上の生徒が着席していた。


黒板には座席表が貼ってあり、自分で席を確認しそれぞれ席へと向かっていく。


名簿順であるため、私と真美は少し席が離れてしまった。


残念。

そこまでうまく出来ているわけが……ないよね。


席が近くならもっと嬉しかったのにな。

仕方ないか。

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