【完】初めての恋は――。
一年生の挨拶の後、先輩たちも自己紹介をしてくれた。


でも今度は男女に分かれてだったから、女子の先輩しか把握できそうにない。


女子の先輩は3人いた。


私が通っていた小学校の先輩はいなくて、不安だったけど、みんなすごくやさしそうな感じ。


わー、この人めちゃくちゃ綺麗だなー。


1人の先輩に、目は釘付けになった。




見惚れていると、微笑みながら自己紹介をしてくれた。


「私は二年の石田小百合。よろしくね」


小百合先輩って言うんだ。


こんなに綺麗な容姿で、剣道してるんだね。意外。


女性ですってスポーツが似合いそうなのに。


1歳しか違わないのに、こんなにも違うんだ。


いいなー、綺麗で。私なんて……


すごく羨ましい。


これで強かったら、神様って卑怯だよね。


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