【完】初めての恋は――。
小百合先輩と話していると、1人の男子の先輩も会話に入ってきた。


「俺は2年の前田和也。2人ともよろしくな」


この人も2年生か。


ここの剣道部は、顔で選んでるのか?って思うくらい、かっこいい先輩、可愛い先輩が多いことに気がついた。


この前見学に来たときは、みんな面を被っていたから、顔までは分からなかった。



ここに入ると私浮くよね……。


そんなことを思いながら、少し離れたところにいる弘樹を視た。


……あっ、あいつも、イケメンの部類だった。


なんかむかつく。



この後他の男子の先輩もそれぞれ自己紹介をしてくれた。


稲北中学の剣道部は男女のすごく仲が良くて楽しそう。


これが私が感じた第一印象だった。


はやく馴染みたいな。

< 22 / 143 >

この作品をシェア

pagetop