黒い蝶



斎藤『じゃあ、父上。行って参ります。』



いつものように、紫羽の家に向かおうとする。



斎藤父『一。今日は、家の手伝いをしてくれないか。』





いつもは“気をつけるのだぞ”と、送り出してくれるのに…

今日は険しい顔で引き止める。



斎藤『ですが…』


斎藤父『たまには家の手伝いもしろ。』


斎藤『は、はい。』





この日は、家にいることにした。





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