十二の暦の物語【短編集】
『お、カキ氷!!』

文月の手を引っ張りながら先を歩いていると、カキ氷の赤い屋根の屋台が目に入った

「食べる?」
『おう!文月何にする?』
「あたしー…いちご練乳!!」
『じゃあ俺宇治抹茶!!!!』

文月可愛いモン食うなぁ
ぶっちゃけ俺もいちご練乳食うつもりだったんだけど…甘党だから

かん。と100円玉を6枚置いて注文する

「いちご練乳ください!」
『俺宇治抹茶~』
「はいよ毎度!!」

おっちゃんがデカい声で返事して氷を削り始めてくれる

「はいよっ」
「有り難うございます~」

受け取って2人一緒に一口



『うめぇっ』
「うまっ…うまーっ」
『俺すっげぇ久しぶりー!!カキ氷うめぇーーっ』
「いちご練乳も美味しいよー?一口あげるからソレもちょーだい」
『おう!』

いちご練乳も美味い…



って間接キスかい!?







ま、俺としては今日キスするつもりで来てんだけど
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