十二の暦の物語【短編集】
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【ざまーみろ】

『…は?』

何このタイトル。孝あたしに喧嘩売ってんの?
買ってやるし!!

【甲子園決まった☆
 葉月はインハイ行けたか?行けてねぇだろ(笑】

『やっろぉ…』

ムカついて即行で返事を打った
嘘。孝からのメール受信時間が試合終わってすぐの時間で、すぐにあたしにメールしてくれたのかな。て思って嬉しいの

【悪いけど、あたしも大和もインハイだよ☆
 まぁせいぜい決勝でボロ負けしないコトだね(笑】

『よっし。送ってやろ…』
「もっとさー。女子っぽい文章打てねぇの?」
『ひゃあっ!!』

ビックリしたぁ
背後から大和にメール覗き込まれて口を尖らされた

「お前さ、孝のコト好きだったらもっと女子的文章打てよー」
『え…』
「分かってんのー?お前筋肉とか男子並だぞ。まぁ短距離やってればしょうがないんだけど」
『知ってる…けど…?』
「だからさー。言葉遣いとかも人並以上にィ配った方がいんじゃねぇの?」
『う…ん…』

大和の言葉に妙な説得力があって、脱力して携帯を下に下ろす

「…ま、孝の趣味は知らないけど?」
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