十二の暦の物語【短編集】

和哉は、中学まで一緒だった同じ町内に住んでいる男の子
彼は私の事を何とも思ってないかもしれないけど、密かに私の想い人
中3までは何かと一緒になる事が多くて仲が良かったけど、高校入学と一緒にして全く会わなくなった

和哉はサッカー部のエースで部活推薦を貰って、毎日県外のサッカー強豪の高校に通ってる
私は運動が出来なかった分、ずっと勉強か吹奏楽のクラリネットを吹いていたから、めでたく地元の偏差値の高い高校に入学できた

町内が同じだったら時々会うけど、和哉がサッカーにのめり込むにつれて会う回数は減りだした
インターハイにも出場して
合宿も年に沢山あって
県外の高校だから朝早くて駅でも会えなくて
唯一和哉との繋がりはこの携帯

卒業式の日にアドレスを交換してからもう3年

年末年始なら和哉にも会えるかと思って期待してたけど、去年も一昨年も会えなかった

今年は受験もあるし…益々確率下がるよね…

大学に入ったら私だって上京するつもりだし、会えるんだったら今年が最後になるかも