哀しみの音色
 
歌う莉桜は
凛として輝いていて


俺は歌い終わると同時に、莉桜の肩を抱き寄せた。



「届いてるよ。

 蓮さんのところまで……」


「……うん」



莉桜は静かに一筋の涙を流した。

微笑みながら……。


俺も蓮さんのいる、空を見上げた。




「とても……綺麗な歌声だ……」





      ~fin.~
 
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