またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「はぁ、はぁ……何やってんのよ。テスト一週間前は部活ないでしょ…」



あたしの声に気づいた彼とそのボールは静かに動きを止めた。


そして、振り返った。



「……自主練。」


ポツリとそう言ったかと思うと、またリフティングを始めた。


「ちょっと!わかってるんでしょ!!香穂ちゃん行っちゃうんだよ!!ねえ!!」


あたしの訴えなんて耳に聞き入れようとしない伊月。


「いいのこのままで?もう逢えないかもしれないんだよ?伊月!!」


すると、伊月は思い切りサッカーボールを地面に叩きつけた。



「前に言ったろ、そうゆうのお節介だって!!」


酷く低いその声色に一瞬肩を震わせた。



「わかってる、お節介だってわかってるけど!あたしも伊月の力になりたいの!……でも、だからって何も出来ないけど……」




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